精神科
診療科紹介
入院中に不眠や不安、抑うつ、不穏などの精神症状が発生し、本来の身体疾患の治療が滞ってしまうことは少なくありません。そのような場合に内科や外科などの各診療科医師やスタッフと協力し、チーム医療の一環として心身両面からの回復のサポートが出来るように、入院中の患者さんを対象にリエゾン*?コンサルテーション活動(*リエゾンliaisonは「連携」と意味するフランス語)を行います。さまざまな合併症をお持ちの患者さんの身体状況、心理的側面、環境面を考慮しながら精神科的診断を行い、薬物療法に関しては作用や有害事象のリスクなどを患者さんに十分説明した上で治療します。
診療科概要
当院には精神科の入院病床および外来がないため、精神科治療を目的とした受診をお受けしていません。しかし、元々精神疾患を併存している場合や、入院中に精神科治療の必要性が生じる場合は稀ではありません。当院精神科では、常勤医1名と昭和大学関連病院からの非常勤医にて診察にあたっています。精神科の初診では、その後の治療方針を決定するため、予め問診票にご記入頂いた上で、現病歴や既往歴だけでなく生活史等もうかがって診察を行います。また、ご自身の主観的評価とともに周囲からの情報も大切なため、ご家族やキーパーソンとご一緒の診察をお願いしています。
初診時にはある程度の時間(30分~60分程度)を頂戴します。長時間の面接が身体的に厳しい場合には配慮して診察を行いますので、お申し付け下さい。
当院を退院後は、精神科や心療内科のかかりつけ医がある場合にはかかりつけ医に戻っていただき、ない場合にはご相談の上、他の医療機関をご紹介します。
主な対象疾患
主な対象疾患は、入院中に生じた、せん妄、適応障害、睡眠障害などです。当院に入院される前から治療中の気分障害や統合失調症、不安障害などの精神疾患のフォローも行います。スタッフ紹介
医師名 | 役職 | 専門分野 | 資格 |
長井 友子 | 講師 | リエゾン?コンサルテーション精神医学 精神分析的精神療法 認知行動療法 | 精神保健指定医 日本精神神経学会精神科専門医?指導医 日本医師会認定産業医 |
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診療実績
年間リエゾン(病棟往診)件数2023年度 505件
2022年度 475件
2021年度 489件