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- リハビリテーション学科理学療法学専攻(R5年度入学者から)
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カリキュラム?シラバス
教育について
多彩な附属病院と臨床教員制度を最大限に活用したアウトカム基盤型のセラピスト教育
~ 卒業時に達成するアウトカムを設定し、そこに向かってカリキュラムを構築するアウトカム基盤型教育を行っています。
~ 卒業時に達成するアウトカムを設定し、そこに向かってカリキュラムを構築するアウトカム基盤型教育を行っています。
①対象者に応じたリハビリテーションを支援できるセラピストになる
さまざまな発達段階?健康段階にある対象者を、各セラピストの視点から理解する評価学に基づき、理学療法?作業療法を実践する能力を修得します。② 学内での学びと附属病院での臨床実習を融合して実践能力を修得する
リハビリテーション学科のプログラムでは、2年次からの附属病院での臨床実習と学内の講義?演習が密接に結びついています。理論と実践をタイムリーに、シームレスにに統合して学ぶことで、実践的な知識?技能?態度を修得します。
③シミュレーションを用いた学習機会がセラピストとしての専門的実践能力を高める
本学では、シミュレーション教育設備が充実しており、臨床実習では経験できない事例に対し、多角的な視点をもってリハビリテーション専門職として状況に応じた判断力を養うことができます。④学部?学科連携教育を通じてセラピストとしてのプロフェッショナリズム、アイデンティティを養う
理学療法?作業療法に関わる学習に加え、各学年において、4学部?5学科の学生とともに患者中心のチーム医療について学び合う教育プログラムがあります。医療人として備えるべき力だけでなく、他の医療職種を目指す学生との関わりから各職種の専門性(プロフェッショナリズム)やセラピストとしての「私」(アイデンティティ)を構築していくことができます。
履修の流れ
授業科目の紹介
理学療法学科の授業科目の一部を紹介します1年次 人の捉え方、リハビリテーションの本質を学ぶ
医療人として人と関わるための豊かな人間性を養う
1年間の全寮制生活において、他の医療職種を目指す学生とともに生活し学び合うことで、様々なものの見方を育みます。医療人としての基礎知識や態度を身につけるとともに、セラピストに共通するリハビリテーションの本質を学び、理学療法士の役割?責任を考えていく基盤を構築します。
1年次から附属病院での見学実習や、4学部の学生と連携して学ぶチーム医療教育も展開されます。
リハビリテーションと理学療法
理学療法士としてリハビリテーション医療を担うために、医療従事者「理学療法士」の基本的概念を学びます。リハビリテーションとは何かを考察し、リハビリテーション医療の基本的な考え方を身につけ、医療従事者としての基本的な価値観を養い、理学療法学を学ぶための動機付けを高めます。解剖学
系統的な分類(系統解剖学)にしたがい、人体の構成を理解します。運動器総論(骨学、筋学)の基礎知識とりわけ上肢と下肢の骨格と筋の基本形態を理解します。初年次体験実習
理学療法士の役割と仕事を肌で理解します。理学療法士が医療の現場でどのような仕事をするのか、小グループに分かれて、本学附属病院をはじめ、その他の保健?医療?福祉施設で体験実習します。患者さんとの会話から理学療法士がいかに信頼されている存在かを知り、将来の自分の目標を再確認し、学習へのモチベーションを高めます。2年次 患者の情報収集、検査?測定の実施をとおして、
患者を捉える基本的能力を養う
人体の仕組み、疾患?障害とその回復過程を知り、臨床で必要となる倫理観、コミュニケーション能力を養い、対象となる人を捉える基礎を学習します。
後期からの附属病院での実習では、患者の情報収集を行い、対象者を捉える能力を養います。
運動学
運動学は姿勢や身体運動の成り立ちを明らかにする学問です。関節運動、姿勢、歩行運動を中心としてヒトの身体運動の基本的事項を学び、理学療法士として身体運動を捉える基礎を身につけます。生体計測工学
正しい診断を行うため、「信頼できる測定」の基礎を理解します。計測とは、どのように自然を客観的に記述するかを考える作業です。ここでは計測の基準となる国際単位の定義を知り、標準値、誤差や不確かさの概念などを理解するとともに、運動学に必要な身体運動の記述法を身に付けます。機能評価診断学
機能評価とは検査測定によって対象者の身体機能状態を把握することです。身体形態、関節可動域、筋力の検査測定方法を学び、理学療法における評価法の理論を理解し、対象者の身体を安全?適切に運動させ正確な計測を行うための方法を学びます。基礎運動療法学
理学療法で用いる運動療法の理論(関節可動域運動や筋力増強運動)について理解を深めます。また、実技を通してそれらの技能を身につけます。3年次 理学療法の実施に必要な臨床推論能力を身につけ、
診療参加型実習で理学療法プログラムを立案する
理学療法体系を学び、臨床での理学療法実践へと学習を進めます。
附属病院での診療参加型実習を学内での授業?演習と平行して行い、理学療法士の視点で対象者を理解し、身体機能面からリハビリテーションを支援する理学療法プログラムを立案する能力を修得します。
物理療法学
物理療法(温熱療法、寒冷療法、光線療法、電気療法、水治療法、マッサージ)を実施するために必要な知識を学習します。解剖学、生理学、病理学、物理学等を参照しながら各療法の基礎を理解し、施行手順を身につけます。生活技術学
日常生活活動(ADL)と生活状況の分析?評価方法を学びます。対象者の生活の質(QOL)の維持?向上のために、ADLにどんな工夫が必要か、あるいはどんなコツがあるのかについて理解します。グループでの学習を進めています。呼吸循環代謝系理学療法学
呼吸器、循環器系の障害がある場合の理学療法の基礎を学びます。心音や呼吸音の正常と異常を聞き分けて適切な判断ができるように、機器?モデルを使って学習します。人工呼吸器等の機器操作も学習します。神経系理学療法学
神経系の疾病?障害について、急性期におけるリスク管理と身体機能を理解し、理学療法士が対応する患者の問題点を明らかにするために必要な知識を学びます。リハビリテーション医学
リハビリテーション医療を実践する上で必要なリハビリテーション医学の基本的な考え方、リハビリテーション医療の流れや様々な障害の医学的な基礎知識を修得します。臨床評価学実習IIおよびIII
実際に病院や施設に赴き、理学療法士として対応する患者さんの問題点を明らかにする実習を行います。4年次 多角的な視点で考え理学療法を実践する力を身につける
理学療法士の視点で対象者を理解し、理学療法を実施する力を身につけます。これまでの学習内容を統合し、他学科との連携教育を通じて、理学療法士のプロフェッショナリズム、医療人である「私」のアイデンティティを構築していきます。
総合臨床実習IおよびII
病院?リハビリ施設の現場で、問題解決能力を鍛えます。7週間にわたり附属病院やリハビリ施設で、スーパーバイザーからマンツーマンで指導を受けながら実習します。患者さんの病態?障害の評価から治療まで、リハビリ医療の一連の流れを現場で学びます。技術的にも人間的にも鍛えられ、これまでの学習の成果と自分の課題を見つける貴重な実習です。卒業研究
人間の身体運動を科学的に捉える力を養うためにグループで行う研究活動です。解決したい問題を明らかにし、実験調査を実施し、データを処理して結果を導きます。メンバーとのディスカッションを通して考察を深め、プレゼンテーションと論文の執筆を行います。国家試験に向けた準備
理学療法士国家資格獲得に向け、自己学習とグループ学習を併用しながら効果的に進めます。
TOPICS
動作解析で、スポーツに取り組む人を支えたい
理学療法士によるケアの質の向上を目指し、「動作解析」を用いてスポーツ動作を科学的に分析しています。特別な装置で動作をパソコンに取り込み、数値化することで、視認しづらい変化にも気づけます。情報をもとにけがの要因を突き止める作業は困難を極めますが、多くの選手を救える可能性を秘めた研究分野です。