リハビリテーション医学講座
講座紹介
「医療は生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき、および医療を受けるものの心身の状況に応じて行なわれるとともに、その内容は、単に治療のみならず、疾病の予防のための措置およびリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならない。」これは医療法第1条にある医療提供の理念です。医療は「治療?予防?リハビリテーション」の三つの柱から成り立っています。これらは、言葉をかえると「生命?健康?生活(暮らし)を支える」とも言われています。
リハビリテーション医療は、障害によって損なわれた個々の生活を再構築させていく過程に様々な手段を用いてアプローチを行い、障害を持ちながらも生きてゆく方々の自立を支える、生活(暮らし)の部分にまで目を向けて医療を展開するユニークな領域です。
また、近年は高齢者の健康を支える領域にも深く関わりを持つようになってきており、リハビリテーション医療への期待も一層高まっています。
昭和大学は医学部?歯学部?薬学部?保健医療学部(看護学科?理学療法学科?作業療法学科)、8つの附属病院を有する医系総合大学です。私たち昭和大学のリハビリテーション科は、この特徴を最大限に生かし患者の生命、健康、暮らしを支えることができる医療人の育成をしています。
特色
私達、昭和大学医学部リハビリテーション医学教室は、従来の教室?講座?医局のイメージとは異なった教室かもしれません。医局ができてまだ日も浅く、若い医局員も多いため、色々なことに挑戦しようとバイタリティーにあふれています。伝統に根ざした活動というより、これから一緒にいいものを生みだしていきたい、そのために枠にとらわれない自由な気風をたいせつにしています。また、「昭和大学らしさ」にこだわっています。本学建学の理念は「至誠一貫」。一貫して真心をつくし、人々の生活(暮らし)を支える医療を提供していく。そのために「我々がすべきこと、我々にしかできないこと」は何なのか。基本を押さえるのはもちろんですが、昭和大学リハビリテーション医学教室が取り組むべき仕事と信じるものに、とことん全力投球していきたい。臨床でも、教育でも、研究でもそのスタンスは変わりません。
教室員、一人一人が目指す医師像に近づけるよう、個人の希望を尊重し、可能な限りサポートしています。女性の医局員も多く、結婚?育児に専念しながら、医師を続けている女性医師を全面的にバックアップしています。
また、自立できるリハビリテーション医を育てるため、医局を巣立ち、自分の道を切り開いていく若い医師や開業し地域リハ医療に貢献する医師もバックアップしています。教室員の出身大学はバラエティに富んでいます。他科から転向された医師も多く、みんな和気藹々、楽しく毎日過ごしています。
臨床
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院を中心に、おもに昭和大学の附属病院で臨床に取り組んでいます。急性期リハビリテーションは威廉希尔·(WilliamHill)官方 - 中文网站本院、昭和大学横浜市北部病院、昭和大学藤が丘病院の3施設で、救命救急センターから始まる積極的なリハビリテーションを展開しています。入院床は昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に回復期リハビリテーション病棟を含む70床を有し自宅復帰までの診療に取り組んでいます。
教育
リハビリテーション医学に関する医学部学生の系統講義、臨床実習はもちろん、コアカリキュラムの中での神経学的診察には力を入れています。また患者さんが生活していくために必要不可欠な福祉制度について、臨床の中で教育することが当教室の特徴のひとつです。
研究
当教室における研究のテーマは、『くらし』です。「病気や外傷で、障害をもった患者さんが、障害を持ちながらも生活を再構築し、より良い生活を送れるために私たちは何が出来るのか…」これが私たちの研究の源流です。したがって、臨床現場の中で出会う一つ一つの疑問が、患者さんを前に常日頃考えているすべての事が、研究テーマとなります。ですから、日常診療の中に研究テーマが転がっていると言っても過言ではありません。
沿革
特色
当教室は、1991(平成3)年、森義明教授により開設された「威廉希尔·(WilliamHill)官方 - 中文网站リハビリテーション医学診療科」を前身としています。1928(昭和3)年開学の昭和大学の中では最も若い教室の一つです。「リハビリテーション医学診療科」の誕生にはドラマがありました。権威と歴史のある教室が定員数を競い合う大学のなかに、まったくの新しい科を誕生させることは容易なことではありません。それは、リハビリテーション医学の重要性が十分に浸透した現代においても、我が国の大学にリハビリテーション医学教室が未だ希少であることからも明白です。
開設したのは森義明初代教授(当時整形外科学)ですが、始まりは、1989(平成元)年、まだ無き門をたたいた一人の研修医でした。本学に無いのなら他大学にその門戸を求めることができました。しかし、「昭和大学でリハビリテーション医学を勉強したい。」そこには強い意志がありました。翌年、まだ組織として存在しないリハビリ科に二人、翌々年さらに二人の研修医が集いました。身分の保証はありませんでしたが、「昭和大学にリハビリテーション医学の息吹を。」そこには夢がありました。1991(平成3)年、迷える研修医たちを診療科独立で救ったのが森教授であり、教育係を担ったのが水間正澄(現二代目教授、当時整形外科講師)でした。
「昭和大学のリハビリテーション」にこだわって生まれたリハビリテーション医学診療科は、2009(平成21)年、水間正澄教授により「リハビリテーション医学教室」として講座を開設いたしました。「生命?健康?生活(暮らし)を支える」医学として、ようやく第2歩を踏み出した「昭和大学のリハビリテーション」は、教室員全員で作り上げることをモットーに、さらなる発展へと夢が広がっています。
講座員
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
医師名 | 役職 | 資格 |
川手 信行 | 教授
(診療科長) |
医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医/専門医 健康スポーツ医 心臓リハビリテーション指導士 |
橋本 圭司 | 准教授 | 医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医/専門医 身体障害者福祉法15条指定医 難病指定医 |
兼子 尚久 | 助教 | 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医 脳卒中専門医 神経内視鏡技術認定医 |
竹島 慎一 | 助教 | 総合内科専門医
神経内科専門医 脳卒中専門医 日本リハビリテーション医学会専門医 |
飯田 守 | 助教 | |
岩屋 毅 | 助教 | 日本リハビリテーション医学 |
吉富 明利 | 助教(医科) | |
髙岡 哲也 | 助教(医科) | |
村瀬 悠輔 | 助教(医科) | 森山リハビリテーションクリニックに留学中 |
屋城 俊洋 | 助教(医科) | |
杉山 みづき | 助教(医科) | |
立川 貴子 | 助教(医科) | |
澤 良輔 | 助教(医科) | |
野尻 恵里 | 大学院生 非常勤 | 日本リハビリテーション医学会専門医 |
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医師名 | 役職 | 資格 |
笠井 史人 | 教授 | 医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医/専門医 |
永井 隆士 | 准教授 | 医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医/専門医 整形外科学会指導医/専門医 骨粗鬆症専門医 ロコモティブシンドローム専門医 |
杉山 智子 | 助教 | 日本リハビリテーション医学会専門医
海外留学中 |
田中 碧 | 助教(医科) |
昭和大学江東豊洲病院
医師名 | 役職 | 資格 |
真野 英寿 | 講師 | 日本リハビリテーション医学会専門医 |
昭和大学横浜市北部病院
医師名 | 役職 | 資格 |
依田 光正 | 准教授 | 医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医/専門医 |
昭和大学藤が丘病院
医師名 | 役職 | 資格 |
正岡 智和 | 講師 | 医学博士
日本リハビリテーション医学会指導医/専門医 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医 |