精神保健福祉室

相談?支援についてのご案内

相談支援機能

当院では、精神科医療に関わる様々な問題(受診?入院/地域での生活/制度の利用など)をともに考え、解決するため、精神保健福祉士を配置し、外来通院?入院中の方や、ご家族の相談に対応しています。

精神保健福祉士の体制

精神保健福祉室所属の精神保健福祉士は9名おり、7名が病棟を中心に担当し、1名が総合サポートセンター兼外来相談担当、1名がリハビリテーションセンター(デイケア、ショートケア等)を担当し昭和大学発達障害医療研究所所属も兼ねています。
病棟では、入院患者さんを中心に、ご家族、医師、看護師、作業療法士、公認心理師、地域関係機関などと連携し、退院支援を進めています。

総合サポートセンターでは、多職種で構成されるチームと共に、主に受診?入院相談、入院依頼等の入口支援(「前方連携」とも言われます)の役割を担っています。
外来相談では、当院受診者の福祉的相談に対応しています。外来主治医や、外来者の相談窓口となる外来看護師とともに必要に応じて精神保健福祉士が介入します。

リハビリテーションセンターでは、医師や公認心理師、看護師、作業療法士などと共にデイケアやショートケアでのプログラムや、個別支援に対応しています。

相談援助の範囲

対象者
当院受診者(入院?外来)、または当院受診予定者
支援内容
  • 障害年金や生活保護などの経済面の相談?支援
  • 障害者手帳の申請支援
  • 障害者総合支援法や介護保険法などの福祉サービス制度利用支援
  • グループホームや施設?療養型病院など生活?療養拠点を整える支援
  • 家族調整関与
  • 情緒的支援
  • 地域福祉権利擁護事業(日常生活自立支援事業)や成年後見制度の利用支援
  • 虐待対応の支援
  • その他

必要に応じ、医師、看護師、作業療法士、公認心理士、事務、地域関係機関とも連携して介入します。
精神保健福祉士とは?
精神科領域に特化したソーシャルワーカーの国家資格の名称です。PSW:Psychiatric Social Worker(精神科ソーシャルワーカー)や、SW:Social Worker(ソーシャルワーカー)と呼ばれることもあります。
近年は、広くメンタルヘルス(精神保健?こころの健康)を対象にしていることと、世界のソーシャルワーカーと歩調を合わせることから、MHSW:Mental Health Social Workers(メンタルヘルスソーシャルワーカー)の呼称に変わりつつあります。
精神保健福祉士の役割とは?
精神保健福祉士の役割は、クライエント(相談される方)の自己決定支援を図り、クライント自身が課題と向き合い、自らの解決力を高めたり、他者と協力できる力を獲得する過程を支援します。病状が安定しなかったり、他者による濃厚な支援を必要とする状況では、精神保健福祉士が本人の意向を確認しながら、家族、多職種や地域とも連携し、生活環境を整えていくこともあります。