- 昭和大学江東豊洲病院
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栄養科
当院の栄養科は、管理栄養士がチーム医療の一員として、入院?外来の患者さんの病態に応じた適切な栄養管理を行うよう努めています。
栄養科の概要
栄養科職員 | 管理栄養士 6名 |
給食管理形態 | 完全委託 株式会社グリーンヘルスケアサービス |
業務委託職員 | 管理栄養士 7名 栄養士 2名 調理師 2名 パート 28名 |
給食システム | ニュークックチルシステム |
実施食数 | 平均700食/日 |
栄養科の理念
昭和大学?附属病院の理念に基づき、栄養科では3つの理念を掲げています。- 患者本位の栄養管理
- まごころのこもった食事提供
- 医療人の育成
栄養科の基本方針
栄養科では以下の方針のもと、日々の業務に取り組んでいます。- 患者本位の細やかな栄養管理を実践する。
- 満足度が高く、喫食率の高い食事を提供する。
- チーム医療を推進する。
- 質の高い医療人を育成する。
栄養科の業務内容
給食管理業務
当院の給食管理業務は完全委託のもと、委託会社の職員と協働で給食管理を行っています。食品衛生を守り、安心で安全な食事を提供しています。患者さんに必要な栄養が補給できるように献立内容を調整した食事や、食べやすさに配慮した食事を提供しています。また、食物アレルギーを除去した食事を提供しています。
栄養管理業務
栄養管理計画の作成 | 入院診療計画書で特別な栄養管理の必要性ありと評価した患者さんに、個別に栄養管理計画書を多職種で作成します。入院から退院まで定期的に栄養状態を評価しています。 |
食事内容の調整 | 食欲不振の患者さんには、食事が少しでも摂取できるように個別で食事内容を調整したり、栄養補助食品を提供しています。また、治療に必要な栄養素が不足している場合は、栄養素の補充のために食事の調整を行います。 |
栄養補助食品、経腸栄養剤の栄養素の説明と提案 | 栄養補助食品や経腸栄養剤に含まれている栄養成分の機能について説明します。また、どのような栄養素が含まれているのか食品の特徴について説明します。経管栄養管理の患者さんには、経腸栄養剤や点滴の内容の提案を医師に行います。 |
チーム医療への参加 | 管理栄養士は摂食嚥下?栄養サポートチーム、褥瘡ケアチームの一員としてチーム医療を行っています。栄養状態の改善や維持ができるように多職種協働で栄養状態の管理を行います。 |
栄養食事指導 | 栄養指導は医療行為のひとつであるため、医師の指示のもとに行います。 入院中や当院に通院されている患者さんの病気の進展や合併症予防のため、患者さんの生活に合わせた持続可能な食事療法を指導します。 |
教育と研修
毎月1回勉強会を行っています。また、各資格の研修会の開催、学生の臨地実習の受け入れを行っています。認定資格取得状況
人数(名) | ||
認定資格 | 病態栄養専門管理栄養士 | 2 |
NST専門療法士 | 2 | |
がん病態栄養専門管理栄養士 | 1 | |
日本糖尿病療養指導士 | 1 | |
小児栄養分野管理栄養士 | 1 | |
静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士 | 1 | |
研修 | NST専門療法士臨床実地修練修了 | 4 |
※2024年4月現在
2023年度実績
学会?研究会での発表
学会名 | 発表者(名) |
第38回 日本臨床栄養代謝学会 | 1 |
第27回 日本病態栄養学会 | 1 |
栄養指導
入院中または通院中の患者さん(外来)を対象に、管理栄養士による栄養食事指導を実施しています。(予約制)
栄養指導の希望がある方は担当医へご相談下さい。
(平日9:00~16:30、土曜日9:00~12:00)
栄養指導の希望がある方は担当医へご相談下さい。
(平日9:00~16:30、土曜日9:00~12:00)
- 栄養指導件数(件)
- 診療科別栄養指導件数
- NST(栄養サポートチーム)回診件数
給食管理
ニュークックチルシステム
当院の給食はニュークックチルシステムで食事を提供しています。出来上がった加熱調理後の料理を90分以内に中心温度3℃以下まで冷却し、盛り付けを行います。そして、食事を提供する前に器ごと再加熱します。
細菌が増えやすい温度帯を素早く冷却することで短時間にし、食品の安全を守ることができます。
調理から食事が提供されるまで
病院の食事
病院の食事は、患者さんに必要な栄養が過不足なく摂取できるように計算された食事です。栄養素の設定は、日本人の食事摂取基準と各疾患の治療ガイドライン等の栄養管理指針を用いて設定しています。
医師が患者さんの状態に適した食事内容について食事箋(食事の処方せん)を発行し、管理栄養士が献立を立て食事を提供しています。また、管理栄養士が患者さんや診療から得た情報により医師へ食事内容を提案したり、献立内容を調整したりしています。
病院の食事は、患者さんの治療法のひとつである食事療法です。
疾病の改善や重症化予防することが目的であり、退院後の食事の教材の役割もあります。
食事内容
一般食
特別な制限や調整が不要な食事一般食(常食)はアレルギーや禁止食品がない場合に限り、1600~2000kcalの食事では、昼食と夕食は2種類のメニューから選べる選択食としています。
また、献立によってパンやめん類も提供しています。
特別食
治療で特別な調整が必要な食事※写真は一例です。
他に
?たんぱく質コントロール
?脂質コントロール
?食塩制限食 など
患者さんの病態に応じて食事が提供されます。
嚥下調整食
飲み込む力が低下している方向けのゼリーやムース状の食事です。
嚥下調整食は日本摂食嚥下リハビリテーション学会のコード分類に則っています。
飲み込みのリハビリを並行して行い、普通の食事が食べられるように訓練を行います。
献立の一例
- 一般常食
特別な制限がない食事のため、主食は白いご飯のほかに、味付きご飯、麺類、パンも提供され、バラエティ豊かな食事が提供されます。
- エネルギーコントロール食(食塩6g未満)
決められたエネルギーの中で炭水化物、たんぱく質、脂質がバランスよく提供される食事です。食塩制限だからと言って、全て薄味にするのではなく、メリハリをつけた味付けの食事を提供しています。
- 易消化食
消化管の手術後や胃腸炎後の消化に配慮した食事です。油を抑えた、やわらかい食事が中心です。
行事食
季節ごとの行事やお祝いの日、お祭りの日に食べる特別な料理である「行事食」を定期的に提供しています。※献立の内容は変わることがあります。