整形外科
診療科紹介
我々は、江東区豊洲で、1982年から昭和大学附属豊洲病院整形外科として診療活動をして参りました。2014年に昭和大学江東豊洲病院が新規開院して、さらに整形外科を拡大強化して、現在の日常診療に従事しております。これまでの実績と伝統を継承しつつ、大学附属病院としての専門的医療の提供と地域医療としての二次救急医療の応需を基本方針として、日々研鑚し実践して参ります。
- 患者さんの活動性、生活スタイルに応じた治療方針を元に、整形外科医、看護師、理学療法士を含めたチーム医療で、安全かつ質の高い医療を提供して参ります。
- 内視鏡手術など最小侵襲治療と早期の社会?スポーツ復帰を目指した急性期治療を実践します。
- 医療機関よりご紹介頂きました患者さんを、丁寧に診察し、適切な検査を基に確実な診断治療を行います。
- 方針が決定し、治療が安定しましたら近隣の医療機関へ再度ご紹介致します。
- 患者さんが笑顔になれるよう、我々の力を結集して全力でサポート致します。
診療方針
- 患者さんの活動性、生活スタイルに応じた治療方針を元に、整形外科医、看護師、理学療法士を含めたチーム医療で、安全かつ質の高い医療を提供して参ります。
- 全ての治療は、内視鏡手術など低侵襲治療、周術期の疼痛管理、急性期リハビリ治療にこだわり、早期の社会 復帰を目指します。
- 患者さんが笑顔になれるよう、我々の力を結集して全力でサポート致します。
- 手?肘?肩?脊椎?股?膝?足関節の各部位、スポーツ障害、外傷、変性疾患、小児などに各医師が専門的診療にあたります。(大学附属病院としての専門的医療の提供)
- 病院の機能が許す限り二次救急に応需し、早期の診断、手術、リハビリ開始を心がけております。
(地域医療としての二次救急医療の応需)
特徴的な診療領域
低侵襲側方侵入腰椎椎体間固定術(LIF)の実施
変性すべり症や椎間不安定性を伴う腰部脊柱管狭窄症に対して、小切開?直視下アプローチによる側方侵入腰椎椎体間固定術を行っております。多くの症例でLIFによる間接的除圧効果が得られており、後方はスクリュー固定のみです。(後方除圧は施行しておりません。)単椎間であれば1期的に前後同時手術、多椎間症例には2期的に手術を行っております。
LIFや骨切り術を用いた脊柱変形(変性後側弯)への変形矯正手術を行っております。
椎間板ヘルニアや頸椎?胸椎の変性や感染性疾患?外傷に対する脊椎除圧術?除圧 固定術も行っています。(前方法、後方法ともに)
LIFや骨切り術を用いた脊柱変形(変性後側弯)への変形矯正手術を行っております。
椎間板ヘルニアや頸椎?胸椎の変性や感染性疾患?外傷に対する脊椎除圧術?除圧 固定術も行っています。(前方法、後方法ともに)
膝?股関節外科の取り組み
膝?股関節周囲でお困りの患者様と真摯に向き合い、個々の患者様に合わせた最適な治療法をご提案し実践しております。股関節では人工股関節置換術や骨切術を行っており、難症例には、ALL 昭和の股関節班と連携をとり人工股関節再置換術等の対応もしております。
変形性膝関節症に対して、年齢と関節変形のタイプと程度に合わせ、関節温存の高位脛骨々切り術(HTO)、単顆人工膝関節置換術(UKA)と全人工膝関節置換術
(TKA)を患者様の状況に合わせ手術を選択しております。スポーツ外傷膝(半月板損傷、靱帯損傷)に対し、鏡視下手術を積極的に行っております。
手?肘外科、小児整形にも対応
日本専門医機構認定の手外科専門医2名が在籍し、上肢の外傷から変性疾患に対し保存?手術療法を行っております。手指、手?肘関節の複雑な外傷から、切断指、末梢神経障害、人工肘、指関節置換術や関節形成術など幅広く対応が可能であります。小児整形外来では、発育性股関節形成不全の乳児超音波スクリーニング検査を江東区?江戸川区の拠点病院として行っております。その他、大腿骨頭すべり症や先天性内反足をはじめとする先天性疾患、骨成長に起因する障害などの診察、治療を行っております。
多血小板血漿(Platelet-rich plasma:PRP)を用いた変形性関節症治療
主な対象疾患
脊椎脊髄(頸?胸?腰椎)疾患(椎間板ヘルニア、脊柱菅狭窄症、靱帯骨化症、成人脊柱変形椎体骨折、一部の腫瘍性病変)、上肢(肩?肘?手?指)疾患(変形性関節症、腱?靱帯損傷、離断性骨軟骨炎、切断指)、下肢(股?膝?足)疾患(変形性股?膝?足関節症、外反母趾、足趾変形)、特発性大腿骨頭壊死症、半月板損傷、靱帯損傷(膝?足関節)、離断性骨軟骨炎や軟骨損傷、小児疾患(先天性疾患(股関節?膝脱臼や内反足など)、大腿骨頭すべり症、成長障害、変形)、整形外科一般外傷(上肢?下肢?脊椎骨折)、難治骨折(骨折後なかなか骨がくっつかない偽関節?遷延治癒、骨折など外傷後の感染?骨髄炎)診療内容や特色の詳細
当院脊椎外来では、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんに対し、椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア注入)による治療を行なっております。椎間板ヘルニアによる下肢神経症状があり、手術を極力避けたいと思われる患者さんには神経ブロックと同等の侵襲で行うことができます。スタッフ紹介
医師名 | 役職 | 専門分野 | 資格 |
白旗 敏之 | 教授(員外) 診療科長 | 脊椎外科 | 日本整形外科学会整形外科専門医 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医 脊椎脊髄外科指導医 難病指定医 臨床研修指導医 |
久保 和俊 | 准教授 診療科長補佐 | 手外科 | 日本整形外科学会整形外科専門医?指導医 手外科学会認定手外科専門医 臨床研修指導医 |
古屋 貴之 | 講師 | 膝関節 スポーツ医学 | 日本整形外科学会整形外科専門医 日本スポーツ協会公認スポーツドクター |
田邊 智絵 | 講師 | 股関節外科 小児整形 | 日本整形外科学会整形外科専門医 難病指定医 |
東山 祐介 | 助教 | 手外科 | 日本整形外科学会整形外科専門医 日本スポーツ協会公認スポーツドクター 臨床研修指導医 |
矢倉 一道 | 助教 | 脊椎外科 | 日本整形外科学会整形外科専門医 |
関水 壮哉 | 助教 | 脊椎外科
| 日本整形外科学会整形外科専門医 |
平船 佑季
| 助教
| 整形外科一般
| 日本整形外科学会整形外科専門医
|
大池 潤(留学中) | 助教 | 膝関節 スポーツ医学 | 日本整形外科学会整形外科専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 |
太田 真隆 | 助教 | 膝関節 スポーツ医学 | 日本整形外科学会整形外科専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 |
瀬川 俊輔 | 助教 | 股 膝関節?整形外科一般 | 日本整形外科学会整形外科専門医 |
宮澤 聡明 | 助教(医科) | 整形外科一般 | |
瀧澤 美紗子 | 助教(医科) | 専攻医2年次 | |
佐藤 太夏 | 助教(医科) | 専攻医 | |
成瀬 莉亜 | 助教(医科) | 専攻医 |
外来担当医表
整形外科
医療従事者の方へ
研究内容
上肢の研究
- 上腕骨遠位端骨折に対するロッキングプレート固定強度に関する研究
- 肘関節内側側副靭帯の超音波検査による組織弾性評価に関する研究
- 人工橈骨頭置換術に対する固定角度による関節適合性に関する研究
- TFCC損傷に対する関節鏡視下修復術に関する臨床研究
- 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの強度に関する研究
- 運動器超音波を用いた成長期肩?肘関節スポーツ障害に関する研究
- 運動器超音波を用いた肩腱板断裂、肩関節周囲炎に関する研究
脊椎の研究
- 小切開側方侵入腰椎椎体間固定術の神経関連合併症に関する研究
下肢の研究
- 人工股関節摺動面の摩耗や骨溶解に対する研究
- セメントレス人工股関節の長期固定性に対する研究、長期臨床成績に関する研究
- 人工関節置換術における深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症に対する研究
- 解剖学的二重束前十字靭帯再建術に対する臨床成績に関する研究
- 骨癒合促進療法に関する研究
- 全下肢CTを用いた膝関節機能、下肢機能軸の精査に関する研究
- 高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術周術期におけるデュロキセチン使用の効果
- 前十字靭帯損傷、反復性膝膝蓋骨脱臼における画像診断
診療実績
外来患者数(延べ)
2024年度(4~9月)
11,120名
2023年度
22,146名
2022年度
20,596名 2021年度
20,043名
入院患者数(延べ)
2024年度(4~9月)8,923名
2023年度
17,536名
2022年度
17,095名
2021年度
15,144名
手術件数
2023年1,265件
2022年
1,158件
2021年
1,173件
医療連携?紹介制度について
- 脊椎外来(担当:白旗、関水、矢倉)
(部位:頸?胸?腰椎、疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、靭帯骨化症、成人脊柱変形など) - 手外科外来(担当:久保、東山)
(部位:手?肘、疾患:手指?手?肘、変形や変形性関節症、上肢スポーツ外傷、外傷など) - 肩外来(担当:熊本、西川)
(部位:肩、疾患:腱板損傷、習慣性肩関節脱臼、変形性関節症、肩スポーツ外傷、外傷など) - 膝関節外来(担当:佐藤、大池、太田、瀬川)、股関節外来(担当:田邊、吉川、瀬川)
(部位:足?膝?股関節、疾患:変形性膝関節症、変形性股関節症、特発性大腿骨頭壊死など) - スポーツ外来(担当:佐藤、大池、太田)
(対象:下肢スポーツ障害、疾患:膝前?後十字靭帯損傷、半月板損傷など) - こども外来(担当:田邊、伊藤、村上)
(対象:学童以下、疾患:先天性股関節脱臼、他先天性疾患、上腕骨顆上骨折などの小児外傷など) - 骨粗鬆症外来(担当:永井)
(対象:未治療や治療効果が得られていない骨粗鬆症) - 難治骨折外来(担当:李 隔月土曜日?午前)
専門的診断と治療が必要と思われた症例、診断治療にお困りになった症例などは、紹介状を作成いただき、患者サポートセンターへご連絡ください。専門外来、各担当医師が対応いたします。