麻酔科
診療科紹介
近年、高齢者や各種の併存症を持つ患者さんに対しても、積極的に手術がおこなわれる趨勢にあります。このため、麻酔管理に際しても高度な技術や知識を必要とし、絶え間ない監視と厳密な管理が要求されるような症例も増加しています。麻酔の方法は全身麻酔と局所麻酔に大別されますが、それらの具体的な方法は多様です。患者さんの希望を配慮しつつ、最も相応しい麻酔方法を選択あるいは組み合わせて実施いたします。近年の研究結果によれば、麻酔管理の内容如何で、患者さんの術後経過が長期にわたって影響を受けることがわかってきました。術後の鎮痛にも配慮した麻酔管理により患者様の早期離床を促進し、早期の退院?社会復帰に繋げたいと考えております。
私たち麻酔科医は、患者さんが安心して手術を受け、手術後も順調に経過するように努力を続けます。
私たち麻酔科医は、患者さんが安心して手術を受け、手術後も順調に経過するように努力を続けます。
診療科概要
麻酔科医6名と非常勤医師が術中の管理を担っています。開院以来8年を経過しましたが、手術件数は堅調に増加してきました。2021年度は約7,000件の手術が行われ、麻酔科が管理した症例は約4,500件でした。当院の特色として週末?休日の外来診療が挙げられます。手術室の運用も例外ではなく、週末?休日にも予定手術が実施されています。高度に資本投下された手術室という医療資源を最大限に利用するための社会実験的な試みです。病床稼働の均てん化(週末の稼働低下を軽減)にも貢献しています。実際、昨年度は全体の約20%に相当する件数の手術が、土?日曜日に行われました。緊急性がなく、術後も速やかな退院が見込まれる手術であれば、週末や連休を利用して手術を受けることにより、通学や勤務への影響を最小限に抑えられます。こうした選択肢を設けることも、病院が提供できるサービスの一環と捉えています。治療方針
患者さんが安全かつ快適に手術を受けていただけるように心掛けています。手術後の痛みや不快感の軽減にも努めます。近年の研究結果によれば、麻酔方法の如何が患者さんの中?長期の予後に影響します。周術期の診療を通じて、術後経過の改善に貢献したいと考えます。主な対象疾患
消化器センター、心臓血管外科、脳血管センター(脳神経内科、脳神経外科)、小児外科、産科、ブレストクリニック、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、歯科?歯科口腔外科の手術麻酔を担当しています。ペインクリニック外来は行なっていません。
診療担当医紹介
医師名 | 役職 | 資格 |
鈴木 尚志 | 特任教授 診療科長 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本専門医機構麻酔科専門医 日本麻酔科学会認定医?指導医 日本集中治療医学会集中治療科専門医 臨床研修指導医 |
大塚 直樹 | 准教授 診療科長補佐 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本専門医機構麻酔科専門医 日本麻酔科学会認定医?指導医 臨床研修指導医 日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定医 |
田中 典子 | 講師 | 厚生労働省麻酔科標榜医
日本専門医機構麻酔科専門医 日本麻酔科学会認定医?指導医 日本周産期?新生児医学会 新生児蘇生法「専門」コース修了 臨床研修指導医 |
佐野 仁美 | 助教 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医?指導医 日本母体救命システム普及協議会 ベーシックコースインストラクター |
石井 瑞英 | 助教 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医?麻酔科専門医 臨床研修指導医 |
南原 菜穂子 | 助教 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医?麻酔科専門医 日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定医 |
坂﨑 麗奈 | 助教 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
長根 大樹 | 助教 | 厚生労働省麻酔科標榜医 日本麻酔科学会認定医 |
水木 絵理 | 助教(医科) | 厚生労働省麻酔科標榜医
日本麻酔科学会認定医 |
医療従事者の?へ
診療実績
麻酔実績2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
手術件数 | 6,888件 | 7,021件 | 7,024件 |
うち全身麻酔 | 3,530件 | 4,021件 | 3,936件 |
うち局所麻酔 | 3,042件 | 3,000件 | 3,088件 |